北越地震実録

 『北越地震実録』は文政11年の三条大地震を記録した板本『越後地震口説』など を書写したものらしい。文政11年11月12日朝五ツ時、三条町を震源として直下 型の大地震が発生し、三条・燕・見附・今町・与板などの家屋はほとんど全壊する被 害を受けた。本資料ではこの地震の惨状を「海辺通り出雲崎・弥彦山が崩れて海の中 へ押し出し、三条町燕町東本願寺御堂大門残らず倒れ、田畑山川崩れてあふれだし、 人馬怪我人数知れず、家数8千件余倒れ、牛馬3千余も殺された」と記している。こ こには「北越地震大変之図」を掲載した。倒壊し出火した家屋と逃げまどう人々の迫 真の様子が描かれている。