日本海に面した出雲崎町は、佐渡の金山の渡海港・北前船の寄港地として栄えた町
である。近世には幕領となり代官所もおかれており、政治・経済の中心地であった。
本資料は出雲崎の廻船問屋泊屋(佐野家)の扱った客船の名簿である。佐野家の客
船帳は日付順に記録したものと地域別に編成した帳簿と2種類が存在するが、ほとん
どが後者の地域別帳簿である。越後・佐渡・北陸各地はもちろん、蝦夷地や山陰・山
陽・畿内まで幅広い地域からの船を扱っている。ここでは『(宝暦年中改安永3年改
文化2年改)諸国御客帳』の「摂津」の項を掲載した。船主、船頭、船の帆形が記録
されている。