佐渡金山圖會さどきんざんずえとは

概要

 新潟大学附属図書館佐野文庫所収の『佐渡金山圖會』は、江戸時代中期の金山での採鉱・精錬から実際の小判ができあがるまでの様子を描いた絵巻物です。絵巻の中には金山の坑道で働く人々の様子や当時使われた道具、また小判所の様子などが克明に記録されており、当時の金山の様子を知る貴重な資料となっています。

『佐渡金山圖會』 (さどきんざんずえ)

江戸時代中期 写本彩色 帖装 1巻 縦29.3cm

作成年代について

 佐渡金銀山を描いたこの種の絵巻は、江戸時代中期から末期まで数多く制作され、国内だけでなく海外にも伝来しています。本学所蔵資料の中には、延享4年(1747)に設置された小判所は描かれていますが、宝暦9年(1759)に設置された寄勝場よせせりばは描かれていません。また、宝暦3年(1753)の制作であることが判明している新潟県立歴史博物館所蔵の絵巻と比べても、内容や筆致が酷似しています。これらのことから、本学所蔵資料は1750年前後の製作と推定されています。

佐渡金山圖會